危機の時代における宣教協力 −もっと広く、もっと深く−

〜宣教150 年を迎える新しい日本と教会を拓くために〜

I. 会議の前提

 主イエス・キリストは宣教の始めに、「時は満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1:15)と人々を神の国へ招かれた。この招きは、現代の人々に対し、主の教会を通して広く深くなされることが求められている。そのためには、主の教会が神のみことばの真理に堅く立ち、聖霊によって一致協力する必要がある。この会議は、そのような福音信仰に立つ日本の教会が核となって企画運営し、会議のテーマ・会議の理念に賛同する者たちが参画して開催される。

II.会議のテーマ・基本理念

 前回の会議(2000年6月)は、「和解の福音」をテーマに、教会が和解の使者であることを明らかにした。しかし、その後、日本および世界の情勢は変動し、日本宣教は決して楽観できる状況にない。むしろエレミヤが預言したような「危機の時代」(エレミヤ14:19) に直面している。そのために、今回の会議は次世代を担う人々・青年の力を集め、先達から伝道の熱心と経験を学び、この時代を洞察する。
 また、日本におけるプロテスタント宣教は、2009 年に150 周年を迎える。その節目の年に、福音信仰に立つ日本の教会が「札幌バンド」縁の地に集まり、日本における伝道の過去を顧み、現在を分析し、将来を展望する。また現代人の魂の渇きを満たし、現代社会の問題を根本的に解決し変革するのは、キリストの福音であることを確信し、いかに生きるべきかを指し示す。
 今回の会議は、これまでの4 回の伝道会議の成果を継承しつつ、さらにプロテスタント宣教150 年の歩みを通観し、新しい時代を拓くために、すでになされている教会協力・宣教協力をさらに広く、さらに深く進める。